日本株

NYダウ・日経ともに下落~こんな時の対応~

まいど、ウマッスルです!

先週は1週間で記事では日経平均が28698円から27633円へ下落。アメリカのNYダウ平均も週中では一度反発したものの、週初めの30800ドルから下落し、金曜日には30000ドルを割って終了しました。

今日の記事ではこんな時の考え方について話をしたいと思います。

自分の投資スタイルを再確認する

まずは自分の投資スタイルを再確認しましょう。
短期勝負ですか?それとも長期勝負ですか?
インデックス投資?それとも配当狙い?

空売りを選択肢に入れていない状況であれば少なくともあなたの選択肢は常に買いから入るしかないはずです。

となれば、あなたの取れる行動は

  • 新規の買い注文
  • 所有している株を売る
  • 何もしない

この3つです。これしかないです。何を考えても取れる行動はこの3つです

その上で、あなたがすべき行動は以下の通りです。

短期狙い… リスクが高いのでそもそも短期狙い自体厳禁

長期のインデックス投資定期買い付け時でなければ基本何もしない。もしくは大きな下落なら余剰資金で買い足し。売りは絶対NG

高配当投資…自分の狙っている銘柄が購入のターゲットにしたい価格まで来ているか確認。状況によって購入。個別銘柄が単独で下落し無配転落の場合には損切も視野に。

基本的に、自分の投資スタイルが理解できていたら、起こった事象に対してどう対応するか分かるはずです。

インデックス投資なら、ひたすら淡々と積み立てていくスタイルなので、市場が一時的に下がろうが関係ありません。ただ機械のように行動するだけです。

高配当株は、株価の急激な上昇は期待できない銘柄なので、安い所でなるべく買うのがセオリーです。なので、下がってきたら買うチャンスです。ただ、配当が出なくなるなどの事態になれば手放すことも考えなければなりません。

では、それぞれの投資への対処についてもう少し詳しく書いていきます。

自分の投資方法を理解していれば、何をすべきかが理解できる。まずは、自分が何をしたいのかをきちんと理解する。

インデックス投資に心は無用

もし、あなたが長期のインデックス投資を行っているのであれば、たとえ市場が暴落しようが、暴騰しようがやることは変わりません。

常に、定期的に買い付けを行うだけです。

インデックス投資の原則は、長期、定期的、分散です。

自分で判断して、ここは値段が高すぎるから買うのを止めようとか、下がってきたから売って手放した方がいいのでは?とか思ってしまうと、そもそものインデックス投資のコンセプトが壊れてしまいます。

下図はの赤線は米国のS&P500の指数推移を示していますが、上下動はあるものの、最終的には右肩上がりで成長しています。

長期のインデックス投資のコンセプトは

15年以上長期投資を続ければ、年平均4-6%で勝てる可能性がかなり高いというものに基づいています。

なので、途中何があっても売ってはいけません。

あなたは長期的には右肩上がりという前提をもってのぞんでいるわけなので、一時的に下がったからと言って手放しては意味がありません。

例えば、2008-2009年にリーマンショックで大きな下落が起きていますが、現在はその下落直前よりも高い位置にいます。

市場は常に波を打ちながら動いているので、高い所で買って、安い所で売れば損をします。

逆に、安い所で買って、高い所で売れば得をします。

ただ、どこが安くてどこが高いかなんていうのは簡単には分からないので、長期的に右肩上がりのものに定期的に投資していけば平均的な上昇と同じだけの利益を得られる方法なら失敗のリスクがかなり低いということになります。

ですから、もしあなたがインデックス投資をしているのであれば、毎月の買い付けの資金が枯渇しないようにする以外にやるべきことはありません。

ただ、30-40%程度を超えるような下落があった場合には、追加で買うチャンスと考えてよいと思います。

ただし、その場合にも余裕資金の中からという考えが大事ですし、正確に下落の先っぽをつかむことは難しいです。なので、購入してからも下がる可能性がある状態だというのは理解しておきましょう。

インデックス投資は心をもたず淡々と定期買い付けを行う。大幅な下落時は余裕資金を投入もあり。

高配当投資は慎重な行動が求められる

高配当銘柄の購入については、インデックス投資と異なり、なるべく安めのところで仕込むことが重要になります。

株価自体の成長が難しいので、レンジで動いている中の低いところで購入というのが基本コンセプトです。

なので、この価格帯に来たら買いたいというのをあらかじめ見定めておく必要があります。

アメリカの高配当ETFの3銘柄、VYM, HDV, SPYDについては、それぞれの配当利回りからの判断がいいかなと思っています。最終的にはインカムゲインが利率いくらでもらえるかの勝負ですからね。

こちらのブログの記事が分かりやすく説明してくれているので是非見てみて下さい。

https://freetonsha.com/2019/08/18/when-to-buy-spyd-vym-hdv/

VYMとHDVは3.5%、SPYDは5%近く欲しいかなという印象ですね。

全体の資産増加としてはVYMが一番優れているのですが、その分配当比率は中々上がってこないので、VYMが3.5%をたたき出したら、かなりの好機だと思います。

一方で、SPYDに関しては今回のコロナで一時的に減配があったように、配当利率としてリスクがある面も否めません。

とはいえ、勘違いしてほしくないのは、SPYDが暴落に弱くて、他のHDVやVYMが強いというのはちょっと短絡すぎるということです。(こういう発言をちょこちょこ見ます。)

SPYDは不動産セクターが割合的に多いので、コロナの影響をもろに受けることになりましたが、本来、不動産セクターは不況に強いと言われています。

なので、逆にコロナを乗り切れればSPYDは今後もかなり安泰という見方もできます。

いずれにしても、これらのETFを買う場合には買い時とセクターの分散は必須です。

SPYDを買って、他に不動産系で配当を狙ってなんてやってるといざという時もろに打撃をくらってしまいます。

一方、日本株の場合には、ETFでいいものがないので、個別銘柄を複数購入する形になりますが、この場合には個別銘柄へのダメージをきちんと見定める必要があります。

高配当株の一番のリスクは配当が出なくなることです。

配当が出なくなると、配当目当てで購入していた人たちが、株を手放すことを考えます。そうすると、株価の下落が始まり、負のスパイラルに陥ります。

現状の株価下落が自分の持っいている銘柄に与えるダメージを見定めないと、ただただ資産を減らすだけの金食い虫を所持している状態になってしまいます。

ですので、暴落時には各銘柄の経営状況がどこまで悪化しているか、減配・無配のリスクがどの程度かを見定める必要があります。

それと同時に安く仕込むチャンスにもなるので、個別銘柄での選定は中々難しいものがあります。

100点満点を取ることは難しいので、個人的にはまずはきっちり配当が出続ける銘柄を所持すること、経営が根本的に盤石な企業を選ぶことが大事かなと思います。

世の中の景気がそこまで悪くない中でも、赤字を出すことがあったり、ましてや不祥事を起こした企業の株はいくら高配当でも手を出してはいけないと思います。

そなってくると、高配当の日本株で手を出したい銘柄は結構限られてきます。なので、よく雑誌で見かける「高配当銘柄で今年こそは!」みたいなあおりで載っている銘柄は常連さんのことが多いイメージですね。

逆に、経営状態微妙な銘柄が載ってたりもするので、雑誌に書いてあることが絶対正解と思ってしまうとえらい目にあう可能性があります。

今年の日経平均の推移予想!なんて数打てばあたる作戦ですからね。上がるか下がるかしかないんだから、何人かが今年は上がる、何人かが下がるって言っておけば誰かが当たるわなぁというようなレベルです。

市場がこの先どうなるかは誰にもわからないので、常に自分の投資スタンスと何をすべきかは頭に入れておきましょう!

高配当投資はリスク面をきっちり理解し、狙い定めた価格帯で購入を目指す。無配転落などの際には、時には損切も必要。

今回のまとめ

自分の投資スタンスを理解し、価格が下がっても適切な対処をできるよう準備しておく!